2017年11月7日更新

左手補助入力デバイスとは何ですか?

CGで絵を描く際に意外と障害となるのが、ツールの切り替えならびに画面移動そして画面の縮小拡大である。 消したり描いたりということが頻繁に行われるときに、いちいち横のツール一覧までペンを 運ぶと、描画への意識がいちいち遮られることになる。大半の人はこれを回避するために、ショートカットキーを用いるわけだ。 ショートカットキーとは、キーボードの特定のキーを押すことで、特定のツール切り替えを 行ってくれる機能である。例えばCtrlキーとZキーを同時に押すと、undo(一つ戻る)機能になる。 これは大抵のソフトが標準的につけてくれている機能なのでとても便利には違いないのだが、 テキスト編集するソフトでもないCGソフトの場合、キーボードだけではややムリが出てくることが多い。

なるべく早く、かつ、なるべく余計なことで集中力を切らさずに作業に没頭したいと思っている 絵描きの人は少なくないはずだ(もしくはキーボードをおくスペースがない人等も加えて)。 そういう人のために、左手用補助入力デバイスが存在する。このページでは幾つかの補助ツールを紹介する。

有名な補助ハード

SmartScroll

絵描き用の補助ツールとしてはある時期まではおそらく最も有名で、利用者も最も多かったのがこのデバイス(以下スマスク)。 ボタンがついているほうが有名でSS-200、ボタンのついていない省スペースタイプがSS-100。 SS-200が定価6000円、SS-100が定価5500円となっている。主流はもちろんSS-200の方で、一般にスマスクといえば こちらだと思ってもらえばいい。一見豪華にみえるが、欠点は多い。

WACOMが左手で補助操作することを主眼として作ったスマスクの何よりの特徴は、画面スクロールのためだけに トラックボールをのせていることだ(このトラックボールはポインティングデバイスとしては利用できない)。 実はあとあと見るとわかるが、画面スクロールをネイティブで サポートしているデバイスは、このSmartScrollシリーズ以外には存在していない。 画面の拡大縮小のためのスクロールホイールや、8つの機能割り当てボタンも確かに便利ではあるが、これだけなら 幾らでも代用はある。だが画面スクロールが出来るというただこの一点のためだけに、未だに利用者が ごく一部ではあるがおり、ちょっと前まではデジ絵描きの作業風景にはよくみられたのだ。

欠点はならべるときりがない。まず、ソフト別に専用のプラグインが必要である。自由にボタンの割り当てが 出来ると思ったら大間違い(確かにマルチプラグインも有志によって作られているが)。そもそもWACOMの側では こういったプラグインの作成を丸投げしてしまっていて、正規のサポートがないのである。 また、スマスクプラグインを作っていた有名なサイトも今はつぶれてしまっており、入手は困難。 次世代のOSなどへの対応も依然として見えてこない(WACOMにやる気がないから)。 仮にプラグインを何らかの手段で手に入れ、あるいは製作できたとしても、そもそもこのスマスク自体が入手困難。 地方の電気屋で安く投売りされている可能性もあるが、それ以外ではヤフオクで手に入れるしかない。 2007年6月に描かれたレポート記事では新品に 2万円の値もついたとか。僕の見た限りでは、SS-200は1万前後がオクの相場だと思うが、最近は 出品そのものが見られない。仮に手に入れられたとしてももはや10年以上前のものになるので、これに 今さら固執するのは厳しいと思う。

n52/n52te/Nostromo

Belkinのn52/n52te/NostromoはG13と同様、ゲーマー向けの補助デバイスである。 15のプログマブルキーとホイール、8方向のサムパッドが特徴といえる。n52te以降はメモリを搭載して、 割り当て自体をデバイスそのものに記録することが可能になった。 本来はゲーマーが持ち運びすることを前提に考えた機能だろうが、G13と同様、環境の再構築時に 面倒が少なくなるところが絵描きとしてはうれしいところ。

ソフト別に設定が保存できる上に、自由な割り当てが可能な点が魅力。また モード別に設定が変えられるようなので、現実的には相当の数のキーが割り当てられる。 ただし複数キーを推しっぱなしにする用途の場合、マクロで組まなくてはならなくなり、なおかつ連射モードになってしまって 使えないというレポートもある。僕自身は所持していないので ケータイWatchEstonteco EverQuest IIを 見ていただければと。

さてこの機種についてだが、価格com見る限りは2013年10月だかで市場からほぼ消え失せてしまい、 BelkinのあとにNostromoを販売していたRazerもTartarus/Orbweaverを後継として販売している。 ところがホイールをつけた多ボタン左手用デバイスというのが「意外にも」ほとんどないことから、 未だにこの機種は根強い人気があり、2014年現在3万円超にまでNostromoの価格がはねあがっている。

今現在この機種を欲しい人の大半はホイールがほしいものと思われる。同時押しを行えばキャンバスの 拡大縮小以外にも、筆のサイズや透明度、レイヤー選択移動やキャンバス回転などいろいろ使い道がある。 僕自身は意外とホイールはなくてもいいのではと思うところもあるのは後段にするが、いずれにせよ ホイールがどうしても欲しいという人には人気。ただし今となっては15キーというのは実はかなり 少ない方だというのも一つある。実際ゲーマーにもキーの数の不足は不評だったようで、それがホイールの ない後継機種につながっているようだ。

Razer Tartarus/Orbweaver

RazerがNostromoシリーズをディスコンした後に販売しはじめた同シリーズがこれ。キーが少ない方が Tartarus(以下タル)、多い方がOrbweaver(以下オーブ)。タルがキーが17に、もう一列増えてオーブが 22キーになっている。これは24キーのG13に迫るほどの数。なおかつこのシリーズ最大の特徴は メカニカルキーを採用していることだろう。以前はCherry MXの青軸を採用していたが、2014年に なってRazer社が開発した緑軸、そして静音仕様のStealthでは2013年版が茶軸、2014年からはオレンジ軸とされるキースイッチが採用 されている。価格帯はたぶんタルが9000円台、オーブが12000円台。その後Chromaと呼ばれるRGBバックライト 仕様のものがさらに登場して値上がりが続いている。

価格帯がn52シリーズに比べて明らかに高いというのも一つあるのだが、それ以上の大問題がある。 要はホイールがないわけだ。数値変更系の機能を求める絵描きにとってはこれはかなり「退化」 ポイントになると思われる。ただしキーが多いというのはもちろん魅力があるポイントなので だからこれが悪いわけではないし、上でもちょっと触れてるがホイールが絶対なきゃいけないかと いうと、それはやや考え方次第でもある。(G13等の解説で触れる)

もうひとつ触れておくなら、メカニカルキーは押し心地に高級感があるのは事実だが、緑軸 などはかなり人を選ぶキータッチ感だというのは覚えておきたい。緑軸はきわめて浅く、 なおかつクリック音がマウス以上に大きい。まさにゲームのボタンのような押し心地に近い。 スイッチ感があるという意味では好まれることもあるだろうし、いちいちカチャカチャと 過剰に反応があるのはキツイという人もいるだろうから、購入考えてる人はキーは触って おくのがいいと思う(BlackWidowなら置いてるところ多いだろうし)。

なお現在は、Tartarus/Orbweaberともに、chomaと呼ばれる新しいバージョンに徐々に切り替わっている。 既存のものとの違いは、(結局は日本販売がなかった)緑軸バージョンになっていることと、単にLEDがカラフルになりましたというそんだけである。 2015年時点では、販売価格はTartarus chomaが約1万円、Orbweaver chomaが1万7千円ほとどなっていて、大変高額。 厳密なことはわからないが、両者ともに以前のバージョンはディスコンになる可能性があり、chomaのみに絞られる可能性がある。

Razer Tartarus V2

もはや「満を持して登場」と言っても過言ではあるまい、「ホイールつきの左手補助入力パッド」である。

tartarusという以前の廉価版に当たる名前を冠しているが、実際はキーの数が上位版の扱いだったOrbweaver相当になっている。 形状としては完全に2010年のNostromoの後継と言える。またキーも変更になっていて、かなり高音のスイッチ音を響かせる メカ・メンブレンなるRazerオリジナルのキーを採用している。

しかしホイールをゲーマー向けデバイスに搭載するのは不思議といえば不思議だ。ゲーマーがこの手の機種を使うのであれば 右手には当然といっていいほどマウスがあるはずで、ならばホイールはほぼ確実に右手にあるだろう。なのに敢えて 再びホイールを復活させたのは、おそらくゲーマー以外の左手補助入力需要が後押しした可能性が高い。 このジャンルの需要が一定の影響力をもったということだと思うと感慨深いものがある。

Logicool G13

みんなご存知、ロジクール(本社ロジテック)からのゲーム用補助入力ハード。ちょっと前までのメインはこれを使っていた。最も安かった時期は5000円台までおちていたが、G13rへのリネームや円安などで値上がりし、落ち着いたいまでも7000円台程度。

G13の何よりの特徴は、なんといっても24ボタンとかいう異様な量だろう。逆にいえばこの量は無駄で でかすぎととらえるか、いやいや案外おしやすくて、やっぱり多いのはいいことだ!ととらえるか。よくいわれるのはパームレストが異常に高く、手を置きづらい印象をうけること。慣れればそれほどでもないかと思うがこれも人によるだろう。

数値変更系はというと、ジョイスティックによっておこなえるし、AHKを使えばボタンを押しながらのときの挙動もかえられるのでそれほど困ることはないが、とはいえ、倒し具合を検知するわけでは当然ないので、直感性は乏しい(アナログスティックモードにすれば押し具合を検知できるが…これを利用するのは複雑怪奇に陥る)。LEDパネルもあって妙に充実してるが、これに関してはほとんど要らないと、感じる。 メール数の通知だとか時間の表示だとかはできるけれど、選択してるプロファイルを確認できるのが一番無難な使い方かもしれない

さてホイールがついていない話。個人的にはもちろんホイールは付けてほしいと思うのだが、 じゃあホイールがついたら便利かというと、他のデバイスを使っているとかならずしもそうと いえない気がする。まずホイールがつけば当然親指周りにおくだろうから、押しやすいどこかに 置くとするとキーを一つ減らさなければおけない可能性がある。ところが親指周りのキーというのは 言うなれば「一等地」なので、そこを減らされるのは若干影響がある。それにホイールというのは 基本的には1軸だ。ジョイスティックと違うのはそこで、汎用性がどうしても劣る。そして ジョイスティックとホイールが別々につけられると、親指が絶えず動かなくてはいけなくなる。 さらにさらに、ホイールというのは基本的に押しっぱなしができない。自分が望む数まで くるくる回す必要があるので、それはそれで不便なのでは?という感もある。

なのでホイールに過度に期待するのはやや厳しいのかなーとも思うが、どうであれさっさと後継機は 出て欲しい機種。

ネガティブな点を一つあげるが、スティック下のキーがやたらと壊れやすい。自分は2台つかってる が、2台ともここがこわれてる。分解してみるとわかるが、細いプラスチックの棒が伸ばされてる構造なので数千回押してれば確実に壊れる構造になっている。 なのでこのキーは頻繁にはおさない程度のボタンを割り当てることをオススメする。 もう一つ言われるのは、スティックの傘が細くてすぎて指がのりづらいことだろう。この傘部分をのせやすい傘に改造するのが人気があったりする。

ポジティブな点を一つ。G13は横7列なのが結構珍しい。たとえばn52系やRazerの機種は 概ね横5列である。ところが指っていうのは手の平を動かさないのであれば、縦より横のが良く動く。そして縦には3列程度しか 直感的に動けない。なので横7列は「少ない動きでたくさんボタンを使い分ける」には結構 都合がいいと最近気づいた。なかなかよく出来ている。

最後に一つ、大きな褒めるべき点は…ロジクールはなかなかディスコンしないことだ。2009年に発売されてもう7年目になるが、その間に n52シリーズは死滅して、後継のRazerのシリーズも頻繁にモデルチェンジをしている。左手補助入力シリーズで残っている他のシリーズは ほとんどない。そんな中、今でも大きめの電気店なら確実に買えて、多少高めになったとはいえアマゾンでも安定して買える。 人に薦める、自分でも使い続けるという意味ではこれは小さくないことだと思う。

Shuttle Pro2

動画音楽編集向けの補助デバイスで、CG用途向けというわけではないのだが、絵の用途にもとても使いやすい。15個のプログラムボタンと、二つの方向属性を持つホイールがついている。ホイールといっても くるくる回転する方式は上の銀色のアルミ合金のジョグホイールだけで、その周囲を覆うゴムのホイールの方は、 車のハンドルのようにバネで戻る方式になっている。相場は12000円程度。昔はバカみたいに高く感じたが、価格が落ち着いたことや他が値上がりしたこともあって、そんなでもなく感じる。

この機種は何より、ホイールが二つついているのがとにかく良い。一方は画面の拡大縮小にあてるのはあたりまえとして、 もう片方はブラシのサイズやブラシの濃さに割り当てられる。これが絵描きには相当使える。ホイール等の機構を僕は「数値変更系」とか勝手によんでるんだけど、その手の機構としてはおそらく最高峰だろう。ちなみにこれは、後でふれるX-keys Jog & Shuttleと同じモジュールを使っているので、部品交換に使える。

ドライバの出来は悪くはない(なかった。使ってたのが結構前なので今はどうなのかわからない)。悪くはないが同時押しは使えないなどネガティブな面も目立つ。それにボタンが硬く押しづらい。キーボードタイプが増えた今、硬くコリッっと押すボタンはハードに使うのには厳しい。

またボタンの配置もあんまりよくはないかも。手前のボタンは大変押しづらく事実上死ボタンになる。総じて、ボタンは少なくてもいいけど拡大縮小などはリッチに行いという人向け。でもまぁ、パワーメイトよりはいいと思うよ。

Powermate

金属に覆われたただのでかいホイール。大体5000円台。

各種動作には自由な割り当てが可能。一応上から頭を押し込むことことでスイッチ、押しながらひねる ことでただひねるのとはまた別の割り当ても可能。まさに数値変更のためだけの存在。

ただ押しながらまわすのははっきりいってすっごく使いづらい。そこそこ力を込める必要があるので、 なるべく無意識に使い分けたい人間にとってはほぼあってなき機能だ。

もう一つ大きいネガティブな点は、これってどうやらAutoHotKeyなどで他のキーとの同時押しで 別の機能の呼び出しが出来ない。なのでこのホイールは純粋に1軸として使うことになる。

そんなわけで本当に純粋なでかいホイール。なかなか使いどころがムズカシイんだこれが…

今はBluetooth接続なワイヤレスの新型もでているが、平べったくでかくなってるようであんまり意味がないような。

Surface Dial

Microsoftがほぼ液タブと言えるSurfaceStudioと共に世に送り出した新鋭デバイスは、Powermateをそのままぱくったような 補助入力ノブだった!単独販売は99ドル。

というわけでまんまPowermateなのだが、SurfaceStudio上では、画像のようにデバイスの周囲に専用のサークルが 現れて、それぞれの対応ソフトウェアに適した操作ができる。使い方はまず押し込むことでメニューが現れ、まわして機能を選ぶ。 選ばれた項目に対して現れる機能、たとえば画面ズームだとか、色調補正だとか、そういうのをまわした分だけ操作が可能になる。 ちなみにSurfaceStudio上では画面上において使うことができるが、他PCでも画面において周囲にサークルメニューがでない という以外は、同様に使えるらしい。

Powermateが同時押しできないことから実質ズームしかできないのに比べたら雲泥の差なのは違いないのだが、果たして 「ノブ操作(数値変更)」で操作可能な項目ってそんなに多いだろうか…って気はしないでもないし、機能の使い分けのために いちいちプッシュして画面メニューから選ぶという一手間は、瞬間瞬間の使い分けをしたがる層には厳しそう。

これは基本的には普通のショートカット操作(機能の割り当てスイッチ)には使えないし、本当にキャンバス回転とか ブラシサイズとか画面ズームとかレイヤー選択なんかの使い分けにしか期待できないので、これ単独はうーんとなる部分。 いっそ頭をタッチパッドにして、画面スクロールも可能にしちゃえばいいのに。

X-keys XK-68 Jog And Shuttle

P.I.Engineeringという小さい会社の作ってる製品。そこそこ高額な割に、キーはメンブレン。そこを追求した製品ではないので仕方ないが。

昔から意外とこのシリーズの製品を使ってる絵描きさんはたまにいて、浜田よしかづさんが作業環境だしてたときにもあったのをみかけたり。ただし日本ではほぼ一般販売はされていないので(されていても高額)、海外のサイトから個人輸入する必要がある。大体プラス5000円はかかる。なおかつこれ自体が249ドルくらいする。3万以上はまずぶっとぶ。ちなみに自分のメインデバイスはただいまこれ。

見てわかるとおり、ジョグシャトルがついている。これはShuttlePro2と全く同じモジュールが使われているので、2軸のホイールがあるといえる。キーが多すぎて、手の置き所がなくみえるかもしれないが、キーキャップをカスタムキーにかえることで、不要なキーはパームレストのように平らにならすことが可能。スペースキーのような二列キャップも可能。なので自由なキーのレイアウトにできるので、自分好みのキーパッドにできる。大きさは、G13より一回りでかいくらいかな。

具体的には、自分はこのようなスタイルにキーをリプレイスしている。ジョグシャトル部分は上のShuttlePro2のものに一部パーツを差し替えて、つまみやすいようにジョグを浮かせている。親指あたりは一等地といっていたが、このような配置だと指の付け根でもボタンが押せるので、親指だけでも5ボタンほどを使い分けできる。

ボタンの押し心地はメンブレンといえど値段だけあってなかなかで、やや重めだが上品(?)な押し心地だと思う。ボタンの数が多いのもよし、AHKなどの外部スクリプトとも連動してくれる。マクロの割り当て等も可能だし、ジョグシャトル部もShuttle Pro2でできることと同じく、拡大縮小や筆サイズ等いろいろな割り当てができる。言うほどでかくもないと思うし、余ったキーをどう使うか考えるのもなかなか楽しい。

ドライバには難があるようで、ドライバを常駐させると極めて頻繁にフリーズしたり、メモリを大量に食って動作を邪魔してくる場合がある。しかし このハードは常駐ドライバなしでも使えるモードがあるので、そもそも常駐ソフトはなしで、割り当て専用のソフトをたまに立ち上げるだけでも良かったりする (その場合は、マクロはAHKなどで代用する必要がある)。そういう意味でも柔軟性は非常に高い。

Kensington ExpertMouseシリーズ

これはEM6と呼ばれる、かなり昔の多ボタンのトラックボール。 後段にあるExclusiveScrollやHKSなどで、マウスやトラックボールでの 画面スクロールを実現するソフトが開発されたので、多ボタンということではこいつと ロジクールのトラックマンなどがあった。なおどっちも今となってはディスコン済み。 まぁこういうのもあるよってことで。

これはSlim Bladeと呼ばれる、ケンジントンのEMシリーズの派生機種。 特徴としては「ボールのひねり」でホイール操作が可能で、このひねりホイールの 操作しやすさはかなり高い支持があり、人気が高い。

つまりこれをHKSなどで画面スクロール用に割り当てれば、ボールだけで拡縮と 画面スクロールができるというわけだ。実際試用してる人もいたがそういう利用は 可能らしい。が…ボタンが少なすぎるし、これ自体でかいから併用もしづらいし そんなに現実的ではないかな。

キッズステーションコントローラー

画像を見た段階で何の冗談だと思うだろうけど、つかえる。これは見てわかるように、プレイステーション向けのコントローラ。 それも児童向け。 PSに限らず、ゲーム用コントローラーは変換コンバータJoyToKeyを使うことで、ショートカットキーとして 使えるわけだが。さて、これを何に使うのかというと、フットペダルに使う。

現実問題、左手だけで全てのボタンを賄うには若干無理があるわけで、だったらあと絵描いてるときにあまってるのはなにかといえば 「足」となる。ただ、フットペダル系のデバイスは押しなべて異常に高い。 Xkeysはたった三つのボタンで2万円越え、わりとやすい ゲーミングペダルも一万円。ところがこのキッズステーションコントローラーは、 ヤフオクでかけてみると、おしなべて1000円未満。変換コンバータあわせても2000円程度で揃うという驚きの安さ。 子供がぶんなぐることを想定して作ってあるので、頑丈さもある。ボタンは四つしかないが、Joy to keyにはモード切替もあるので うまく使いわければ相当の割り当てができる。

一時期マジメにつかっていたが…本音をいうと絵などの作業用というよりは、他の作業、メシくいながら電子書籍読むとか 手をだらーんとしながらページスクロールするとか、そういう堕落用のほうが使えたのは正直に申告しておく。 いろいろ言っても足に意識を集中するのは、本当のところやや面倒である。

具体的な使用レビューはゲームパッド地下秘密さんとこ

3D Navigater

主に3D開発/閲覧用の方向属性に特化したデバイス。ズームやロテイトなど複数の方向属性をコントロール可能ということになっている。つまり、前後に倒す、横に倒す、ひねる、上下に上げ下げするという公称では6軸に対応したデバイスである。一応ファンクションボタンも二つついている。RBC9を検索してインストールすることによって、汎用デバイス化も可能である。相場は7000円くらい(やすくなったもんだ)

…が、これAmazonでは絶賛だが、そんなに凄いか?というのも、可動域が実に小さいのだ。1センチもうごかないので、ほとんど捻っているという感覚に近いものがある。これを360分割して入力するというのだから恐れ入る。3D向けにはほとんどこのシリーズが鉄板なようなので、実際おすすめだろうが、3D以外の用途ではかなり贅沢品という印象が大きい。とくに、値段が張る。PEは割と広く普及用なのでいいが、この上位機種はまず手がでない(最上位は10万異常するのだ!)

Tab-mate Controller

セルシスのソフト専用の補助コントローラー。モード切替ボタンは変更不可能なので、実質5ボタンと8軸のコントロールスティックがついている。値段はとても安く、通常で4500円だがセルシスの対象ソフト利用者は優待価格2000円。やっすぅーい。

しかしみんな思い浮かぶことは「5ボタンってなんじゃそりゃ」だろう。いくらなんでも少なすぎるのではと思うわけだが仕掛けがあって、どうやらボタンを押しながらスティックを8方向にいれることでそれぞれ別のコマンドをわりあてることが出来る。それにより最大64のクイックメニューが登録可能とのこと。

ただ、単純にボタンおすのと、ボタン押しながら任意の方向にスティック倒すのだと、やや面倒さに違いがでそうな気がする。それに8方向って結構誤入力シビアなのでは…。

ちょっと面白いのは、拡大縮小などは単に倒すだけじゃなく、スティックをくるくるまわすという動作にもわりあて可能なのだそうな。なかなかギミックが凝ってて意外と面白そうだが、たとえばキャンバス回転では「スティック動かした分だけキャンバスが動く」ではなく、スティックの向きに傾くという変な仕様だったりする。細かい動作ではそれだと大変やりづらいと思う。

安いし面白いんだが、そもそもセルシスソフト専用ってことは汎用性がないということでもあるし、そもそも使い方がやや無理矢理だったりと、なかなか人を選ぶ仕様だ。

サンワ 神技

10ボタンのUSBゲームパッド。これの人気の理由は横7cm、縦4.1cmという小ささ。要するに握りこんで使うことができる。これにJoyToKeyを つかえばジョイパッドを汎用なプログマブルボタンとして使うことが可能。今現在はもうなかなか売ってるところはないかもしれない。ちなみに上にあげた浜田よしかづさんも使ってたご様子。

8bitdo ZERO

スマホ用のコントローラーが出る時代になり、神技の入手性も下がってから比較的よく話題にあがるのがこれ。 手に収まるサイズでコンパクトかつ、標準的なボタン数も揃えられている。なによりべらぼうにやすく、2000円をきることも多いので 乱暴に扱っても心理負担が少ない。ベストなのはモバイル用だろう。方向キー含めれば単純に12ボタンを使い分けられるうえに 無線で使えるのが大きい。

Pro Gamer Command Unit

ProGamerCommandUnitは読んで字のごとく、ゲーマー向け補助デバイス。 相場は6000円程度だったけど、多分もう売ってない。 特徴は20個の割り当て可能なテンキーと、アナログスティック。つまり、n52と違ってホイールがないのが致命的で、 n52に比べると押し易いボタンの多さでしかアドバンテージがないので、人気面ではn52にやや劣る。 それに…まぁいまさらこれわざわざ買う人はいないだろうね。今となってはG13とtartrus/Orbweaverの 二機種にこの市場は圧倒されてしまったというのが正しいだろう。

n52と同じくモード別の割り当てが可能で、ソフト別の設定も可能なよう。スティックがアナログスティックなので傾きによって調整が可能なようだが、G13でもそうだけど絵でこの傾きの度合いの検知をうまく 使うのはかなり厳しいだろう。

主に、見た目とボタンの数、そしてスティックにアドバンテージを見るデバイスになるだろうが、ソフトに関してはn52以上に評判が悪い。ある程度割り切った利用用途を見込んだほうが よいかもしれない。レビューは Lemon Angelさんなど。

NT-MA1

MagicKeyPadというソフトがあれば、USBテンキーが さまざまな割り当てが可能なプログラマブルキーボードとして使用できるというすばらしいソフトである。なのでテンキー系を使うというのは割と現実的にアリというか、実際持ち運びならテンキーを使うってのは結構ありな選択肢だと思う(だったらノートのキーでいいだろ!って意見もあろうが)。

そのほか

NuLOOQ
Adobe CreativeSuiteCS2向けに開発された左手用補助デバイス。ツールの呼び出しと、ズームや画面スクロールが 出来るとのことだが、値段が150ドル(18000円程度?)とかなり高額な上に、日本での販売がない。
SpaceExplorer
3D Navigaterにいろんなボタンがつきましたバージョン。相場が4万円前後。まぁ、ないですね(笑)
お気に入りキーボード
30個のキーを好きに割り当てられる。5600円。高い(笑)

補助ソフト

AutoHotKey

Autohotkey(以下AHK)は有名だがどういうソフトなのかいまいちわからないという人は多かろうと思うので、基本的にどういうソフトなのかを説明しておこう。これは要するに、補助入力を助けてくれる常駐スクリプトを動かすソフトである。だから、これそのものでは何の役にも立たない。

スクリプトを書いたテキストファイルを、xxx.ahkのようにahkという拡張子で保存すると、それがexe実行ファイルのように単体で常駐スクリプトになるので、そいつを常駐させておくとキーバインドが可能になるわけだ。たとえばスペースキーとSキー同時押しで「下のレイヤーを非表示にして元のレイヤーに戻る」とかね。

このソフトの何よりの特徴はカスタマイズの自由度であり、専用のウインドウつくったりとかマウスジェスチャやランチャみたいなこともできたりとか、プログラムで記述できることは大概できてしまうことだ。とはいえ、絵を描いたりするときの補助デバイスとしては、こんな大層なことが出来る必要性はほとんどない。だがAHKでなければできないショートカットが結構あるのだ。

覚えるのは大変にみえるが、言っても簡単なスクリプトなので、ちょっと覚えるだけでかなり込み入った動作も可能。大概の動作は有志のWikiで解説されているので、ここをみれば簡単なことの大概はこなせる。お勧め。

ちなみに現在、AHKは本家と、それをカスタマイズしたAHKLとされるソフトがある。現在はAHKLの方が多く使われて上位互換とされているので、上の見出しのリンクのサイトからダウンロードするとよし。

HideKeySequence

シェアウェア(予定)の割り当てソフト。割り当て可能なのはマウスやキーボードやコントローラーなど多岐にわたる(らしい)。

これがあれば、たとえば特定のミニキーボードやマウスをそのままプログマブルな割り当て専用デバイスとして使える。 テンキーをかってきても、こいつで認識させればそのままオリジナルのキー割り当てができる。 下に挙げているExcrusive Scrollのような、トラックボールを画面スクロールへの割り当てといったことも可能(というか同じ作者なんでしょうか?)。 ゲームパッドにも割り当てられるし、複数のデバイスをそれぞれ管理可能。マクロも対応してるし至れり尽くせり。

この手のソフトでは今はかなりメジャーな存在になり、下の「ExclusiveScroll」「MagicKeyPad」「DressKey」「joytokey」(ここでは紹介してないがHID Macrosなども) の後継ソフトとして全部統一する役割のようになっている。

現在では高度なスクリプトはAHK、割り当てはこのHKS、というのが定番なようだ。

というわけで、以下のソフト群は現在ではサイトごと消えてるものもすくなくない、昔使われていたソフトが多い

Exclusive Scroll

(現在はサイトごと消失)

2008年2月21日に2ちゃんねるの某スレッドで誕生した、その手の人たちには革命的な 画面スクロール再現フリーソフト。今までSmartScrollに独占されていた画面スクロールを、普通のマウスや トラックボールで可能にしてしまったのである。その他に、マウスに搭載されている5つのボタンに キーボードの割り当てがソフト別に出来る。

まだ生まれたばかりで不具合も相当多い。だが、これまで長い間スマスク神話が覆ってきた流れを 打開した功績はあまりにも大きい。注意事項としては、指定したデバイスはスクロール以外の挙動が 出来なくなるので、必ず二つ以上のポインティングデバイスを装備した上で実行すること。また、2008年2月現在では 対応できていないソフトも多いので、しばらくは充実に時間がかかりそう。

あまりにも画期的ですばらしいソフト。だが問題は、このソフトを活かすハードが今のところ存在しない ということだろう。候補にあがるのはせいぜいEM6とNT-TB2Uくらいだが、前者は高いうえに生産終了、後者はスクロールが ついてなくて問題外。このソフトの存在をしった人間が、トラボとホイールをつけたデバイスを作ってくれることを 期待するしかない。

MagicKeyPad

USBテンキーをプログマブルキーボードのように自由に割り当てできるようにするためのフリーソフト。 USBテンキーであれば非常に安価なので、気楽に補助ツールにはや変わりさせてしまう魔法のソフト。 これまた2ちゃんねらに支持されて、入念に絵描き向けに開発が進められているのが嬉しい。

全てのUSBテンキーに対応しているわけではないうえに、「=」や「BS TAB」や「000」や「Num Lock」などは 使えないなど制約もあるが、ハードの選択肢を増やした点で功績はかなり大きなソフト。

Dresskey

上のMKPが更新停止?状態なため64bit等での対応がないので難民が発生。 それを救うためにうまれたテンキー向けプログマブルソフトがDresskey。試して いないので詳述できないが後継としてどうぞ。

X Wheel

5つまでのマウスボタンとホイールに、ソフト別で機能を割り当てられるソフト。 普通のソフトと違うのは、トリプルクリックにまで対応しているということ。 さすがにホイールクリックをトリプルクリックするということはないだろうから、 現実的には4×3+ホイールクリックの13個を、一般的な5ボタンマウスに割り当てられる。

Joy To Key

ゲーム用コントローラなどのジョイパッドを、キーボード入力に変換するソフト。 ゲームデバイスは頑丈かつ多ボタンといったものが多いので、ものによっては補助入力デバイスとして使えるので、 通常キーコードに割り当てられるのは諜報する。 ソフト別での設定が出来ないのが口惜しいが、そのかわりに「設定を変更するボタン」がついているので 割と問題なかったりする

ちーたんタッチボード

仮想キーボードソフト。なぜここで紹介するかというと、これはF13以上のコードも含めて吐いてくれるので、 キー割り当てなどで結構活躍の場があったりするからだ。手持ちのキーボードだけでは間に合わないようなキーを 使いたい時は結構おすすめである。

猫まねき

キーボードの配列を変えてしまうソフト。ソフト別に設定が可能なので、例えばEM6のダイレクトらウンチボタンのような ソフト別に設定できないボタンも、無理やりソフト別に書き直すことができる。ただし、混乱しそう。 同種のソフトに窓使いの憂鬱がある。どちらもフリーかつ VISTA未対応。

SAI, Photoshopのブラシの不透明度変更スクリプト

ホイール系のデバイスがあるならぜひとも利用すると良いAHK専用スクリプト。画面拡大縮小は大概ホイールに割り当てられてるし、ブラシサイズも「 [ 」と「 ] 」にわりあてられているので、これも割り当てるのはそう難しいことではない。だが、ブラシの透明度に関しては、大概のお絵かきソフトがテンキーの1 2 3 4 5 6 7 8 9 などにわりあてており、これをまじめにボタンに登録していったとしたら、いくつボタンがあっても足りないということになる。このスクリプトはそれを「 + 」と「 - 」だけで調節できるようにしてある常駐スクリプトである。これをつかうことで、ホイール系のデバイスによって「画面拡大縮小」「ブラシサイズ調節」「ブラシ濃度調節」が全て可能にできる。