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Orbital2についての簡単なレビュー ~将来性はある気がするのだけども

Makuakeというクラウドファンディングサイトで2017年10月ごろ紹介されていたデバイスで、Brain Magic社のOrbital2という左手デバイスがある。よさそうだと思ったので、僕も即座に金を突っ込んで、6月12日に手元にとどいた。3月に届く予定とのことだったが3ヶ月遅れたことになる。とはいえこの手のにしては早いとさえ思うので問題はない。ただし2万7800円というかなり高額な値付けはなかなかのもの。で、簡単にレビューしてみよう。

どういうデバイスか

Orbital2の写真

Orbital2は先にも描いたとおり左手デバイス系。左手といいつつ、左右対称なので入力補助といったほうがいいか。

左手デバイスには大きくわければ二つの入力系統がある場合が多い。一つは誰でもしってるがスイッチやキーで、単純に押すことによって何らかのショートカットを行う。もう一つはホイールやジョグダイアルなど、まわしたり捻ったりすることで入力の加減が可能なもので、僕は数値変更系とか呼んでいる。これは数値変更系にあたり、上の握り手の部分がホイールのように回転するようになっている(公式の呼び名はオービタルエンジン)。

有名どころだとPowermateや最近一般発売にこぎつけたRev-O-mateがあるわけだが、これらとの違いは何かというと「持ち手のレバーを傾ける方向によって、数値変更したい機能を変更できる」ということだ。

たとえば右に傾けると「キャンバスの拡大縮小」、下に傾けると「ブラシのサイズ変更」、上に傾けると「キャンバス回転」…などといった使い分けができる。Powermateであれば「普通にまわす」「押し込みながらまわす」によって二つの機能しかないところが、これは最大8方向に割り当てることが可能なので8つの数値変更が可能になる。

さらにこのスティックの周辺のベゼル部分も8方向のスイッチになっている(公式での呼び名はフラットリング)。

というわけで「8ボタン」のスイッチと、「8軸の変更可能なダイアル」のついたデバイスだ。

ハードの出来

とても良いと思う

安っぽさは皆無であり、とくにダイアル部分のまわし心地は適度な刻み感もあって素晴らしい。スティックは非常に柔らかく、というより「柔らかすぎるのでは?」という印象さえあり不安な気持ちもするが、硬すぎるよりは千倍良いので構わない気もする。この手のモジュールは安物は硬く、高級品ほど柔らかいのでたぶんちゃんとしたものなんだろう。

傾けてモードを変更したときの振動もほどよいフィードバック感で、ちゃんと機能が変更されたというのが伝わる。

見た目の質感も素晴らしいし、周囲のフラットリングの押し心地もほどよいクリック感だと思う。とてもよくできている。10点満点で9点か10点かというくらい出来がいい。

しかし使ってみてどうか

Orbital2の設定画面
Orbital2の設定画面。8方向に割り当て可能だが8方向は誤爆が多いので4方向にしてみている

ドライバの不安定さだとか、リングボタンを使うと強制的にフォーカスが移ってしまう問題とか、LEDの色がなぜか自分の設定した色にできないとか細かい不満はあるが、それは今後のドライバの開発でどうにでもなろう。現状のドライバはアルファ版かという印象なので、まぁ今後どうにかなる気がする。しかし最大の問題がある。

これ、一旦傾けることによって持ち手のダイアルによる入力先をトグル方式で変更するので、ニュートラルの状態で何が機能するのかわからないのである!

何も考えずにまわせばキャンバス拡大縮小、上に傾けながらまわせばキャンバス回転…などの使い方を想定していたのでこれには面食らったものがある。ということは、事実上はあらゆる所作で「一旦まずは傾けて入力対象を決定し、それからまわす」という動作になる。この手間は無意識に使うには相当大きい!

これはなかなかの問題なわけだが、今後のドライバの開発でこういった動作を実装可能かもしれない…というかしてくれたら、かなり化けるのではないか。

数値変更系ダイアルは一つしかない補助入力デバイスは相当多いわけだが、それも「スイッチを押しながら」ホイール等をまわすことで軸数を増やすことは可能なのだ。とくにドライバでそういう機能をサポートしてなくても、AHKなどでスクリプトを描いてあげれば同様の動作は可能になる。

それでもやはり「ボタンを押しながら回す」のはやや手間が大きい。ならば「まわす」という行為に捻りが入る方がむしろ直感的に使い分けられるのではないかというのがこのデバイスに対する期待だったので、その意味では思ったのにそこそこ近いわけなんだが、「あらゆる動作で常に傾ける所作が一旦必要」となるとかなりうんざりしてしまう。

その意味ではドライバの開発の方針変更に期待したい…が、どうなんだろうなぁ。

ちなみにドライバの割り当てはG13あたりをパクったのか、ものすごーーく細かい色んな割り当てが可能なので、安定性やフォーカスを奪ってしまう問題さえ解決したら結構いい気がする。ちゃんとAHKとの連携は出来るみたいなんで、ボタンを押しながら疑似的に軸を増やすことは可能みたいです。

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