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『東方天空璋』の内容を予想する

東方天空璋の頒布が予告された。うまくいけば例大祭に体験版が、C92で本編が頒布されるらしい(ここまで情報出したと言うことは目処がついたということだろうから楽しみ)。

さて憑依華での投稿に続き、天空璋の内容の予想である。一つ言っておかないといけないのは、僕は事前から「上海アリスの新作は地獄が舞台であろう」と散々いっていた。蓋を開いてみると「空」をテーマとしているようで、見事に真逆に外したことになる。

だがしか~~~し、まだまだ「地獄」がテーマであることを諦めてはいない!むしろ今回の発表でより「地獄のキャラクター」がテーマである可能性は高まったと思っている。

そんなわけで、現在予測可能な線を考えて見よう。
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けものフレンズを見て思ったこと(否定的感想を含む

否定的感想含むので、ファンは怒らないでね。タイトルに入れてるんだし、それを読んで怒るとしたらそれはお互い様じゃないすか。別に駄作とかそういうことを思ってるわけではないので、お互い意見の自由を尊重しようぜ?といっても、これで話題稼ごうとしてるように見えたらクソ野郎に見えるだろうけれど、そういうつもりはないただの雑記なので。

それはともかく、思ったことだ。

個人的評価からいうなら「もし一切、何の周囲の声をなく見ていたら『よくできてるんじゃん、もっと話題になってもよさそう』くらいには思うかも」くらい。話題になったから見てるわけで、そんな前提は無意味なんだけれど。要するに佳作という感じであり、それを大きく越えた熱狂には引いてるというのが本音だ。ただ、周囲の熱狂がなければそもそも感想を描くほど考えることもなかっただろうし、そういう意味では僕の感想も枯れ木の賑わいのようなもの。ストーリー面とキャラクター面の二つの思ったことを、ダラダラ描こうと思う。

ストーリーについて

このお話は前提として、ミスリードによって成り立っているように感じた。

7話の図書館まで、カバンとサーバルの目的は「カバンは何という種類の生き物か」ということを探すことが目的になっている。しかしこのお話を見ている側からしてみれば、カバンが人間であるのは明らかだ。だから、カバンが何の動物かということは当然ながらお話のモチベーションではなくて、別のモチベーションがあると思う。

それは「カバンが人間だと判明したら、この平和な関係は崩壊するのではないか」ということだ。これは4話のツチノコが「まだ絶滅していなかったのか」と嬉しそうに答えることで、案外大丈夫なのかもと思うわけだけど、ツチノコなるキャラがあまりにも例外的すぎて、どこに常識的なラインがあるのかわからない。この件が解決するのは、7話のハシビロコウの台詞と、図書館でのワシミミズクたちの話によってなわけだが、この解決が「想像以上にあっさり」すぎて拍子抜けするというのがある。しかし考えて見れば、別にヒトだから怨まれてるかもしれないなんてのはこちらの勝手な穿ちすぎでしかないので、当然と言えば当然なので流れてしまう。

この図書館の話をもってお話の目的は別の方向に向かう。それは「ヒトが居なくなってしまったのは何故なのか、このジャパリパークには昔何があったのか」ということなわけだが、それは見てる側の目的であって、物語内のカバン・サーバル組には別の目的がある。図書館以降のカバンたち自身の目的は「ヒトがいる場所を探す」ということなのだけど…これがいまいち腑におちない。なぜカバンたちはヒトを探してるのだろう?

ハカセたちが言うには、フレンズが住みやすい地方に住まないと長生きできないからという。でもこれもいまいち納得できない。現実の人間は暑い地方だろうが寒い地方だろうが相応の環境をつくって生きてる人はたくさんいる。長生きできないとはどういう意味なのだろう?さらにいえばフレンズたちは同種の生き物で群れてる様子もない。じゃあ、なぜカバンだけ仲間を探す必要があるのか?仲間を探しているのか?住みやすい適した環境を探しているのか?

お話としても、カバンという個人がヒトを探さなきゃというモチベーションがわかるエピソードがまるでないから、目的が曖昧に感じる。カバンは切実に、仲間と会いたいと思っているんだろうか。死にたくないという感情からなんだろうか。何が目的なのかいまいちよくわからない。

本当の目的は、「サーバルとカバンが一緒に旅をできればそれでいい」ということだ。

だからこのストーリーははっきり言って、お話としてみたら無茶苦茶である。とくに最終話のひどさは尋常なレベルではない。11話の木登りでみせつけた「最終話付近で1話に訓練した技を繰り出す」というここ一番の王道伏線を発揮しておきながら、大して戦略上重要とも思えない場面で、火をつけた紙飛行機(一体サーバルはどの時点で火を克服したのか謎1)謎、とかいってるけどたぶん実際はセルリアンに食べられると人間化が強まるとかそういうのがあるんだろうな)を飛ばすというゴリ押しぶりにはびっくりしてしまった。急に都合良くラッキービーストから通信はいって、今までの登場キャラ全員集まってきて攻撃手段まで準備してるのも「王道だから」で流されてる。

なによりカバン関係の「都合のよさ」は、佳作という評価すら揺らがせかねないほど酷い。もちろんカバンはセルリアンにとりこまれて本当に何の後遺症もないのかはわからない。何故か意味深に手足が黒くなっていたりするし(あれは服が再生しているだけだという意見があるが、だとしたらなぜ手袋とタイツだけ消えたのかということ自体意味がわからないので、実際は何かあるんだろう)、何らかの代償があるのかもしれない。でも、すくなくともこのお話はこの件で一旦は決着がついてる前提でかいてるわけだ。その上で後付けの理屈で人間に戻れました、記憶も問題ありません、だって。何のタメに命がけで戦ったのか全く意味がわからない。要するにカバンは残機無限の無敵ってことでしょう?ひどいちゃぶ台返しじゃないのそれ。あげく、おそらくミスリードというのはわかるけども「体毛からフレンズ化したパターン」なるお茶を濁したような話が急にわいてでる。

そもそも「セルリアンに食べられたらどうなるのか」を延々濁して恐怖をかきたてておいて、最終話になって急に「もとの動物に戻る」って、それはカバンだけじゃなく結構ひどい設定では?サーバルを見る限り再びフレンズになれる可能性も高いわけで、じゃあセルリアンに食べられることの実害は「記憶をなくす」だけという話になりかねない。そら記憶がなくなってもいいとは言わない。でも命がけで戦った意味があるのか、だいぶん苦しくなってくる。

一回目はそれほど気にならなかった。リアルタイムに熱狂の中にいると、円満解決しただけで何か尊いことのように思えるのはわかる。でもこの前のニコ生での再放送をみるかぎり、やはりこの一連の後付けご都合のオンパレードは冷静にかんがえて、ちょっと酷すぎるんじゃないだろうか。

キャラクターについて

もちろんハイライトはいってないのは絶滅してたりしかかってるキャラで~だとか、建物つくったり料理つくったりが人間の歴史をなぞってるだのも、カバが言ってた「あなた走れないの、泳げないの」みたいなのを「サーバルちゃんを助けるために全てこなした」なるものも、『よく考えてる』なる言い分もわからんではないけど、正直そういうのを伏線とか考察要素とか言われると僕はそこまで腑に落ちない。なぜかといえば、それはお話にも、キャラクターに対しても、何も奉仕しないからだ。

ここからタダの持論。

キャラクターというのは行動やリアクションの単位だと思う。ある環境におかれたとき、キャラクターによってどういう行動をとるか、なんと考えるか答えるかは、変わってくる。その違いを「キャラクター性」と呼ぶ。そのキャラクター性を支える強力な要素の一つが「属性」とされるものだ。

たとえばクーデレキャラとか、たとえばツンデレキャラとか、明るいキャラ、おひとよしキャラ、変態キャラ、レズキャラ、生真面目キャラ、天然キャラ…等々。こういったものは属性という風に呼ばれる。

「属性」は無限ではない。多くの場合有限であり、とくに「ウケのいい属性」には限りが有る。図々しく自己主張してくるキャラは嫌われるが、お人好しやクール系のキャラは好まれる。100人近くキャラがいるのが当然になってきた最近では、それぞれのコンテンツごとに必ず似たような性格のキャラがいる(デザイン的にも)。そうしてくると一見して属性やデザインが全自動にキャラクターを強く支えうるかはかなり厳しく思われるのだが、一方で属性だけでも構わないという風な流れがもきている。

属性だけでも構わないという流れが強くなったのは、二次創作やSNSの普及のせいもあると思う。毎シーズン違うアニメが流行るという状況だと、キャラクターの属性だけで差別化するのは難しい。だが東方や艦これやデレマス、ラブライブやグラブルやFGOなどの流行で、個人がキャラクターコンテンツに滞在する時間が長期化してきていると思うし、けものフレンズも一般的な深夜アニメの流行というよりは、こちら側の「キャラクターコンテンツ」に近い受け入れ方をされてると思う。

しかし、やはりどちらにせよ属性でキャラクターが差別化するのはぼくはジリ貧だし、そんなに面白くなく感じる。

明るいキャラや変態キャラがそれぞれの作品(あるいは二次創作)に必ずいて、必ず同じようなネタをやっている。舞台や格好は違うかもしれないけど、やってることは同じことじゃないかという気がしてくる。紅魔館が爆発しようが鎮守府が爆発しようが同じだし、大井がレズに走ろうがフェネックがレズに走ろうが、やってることは同じだ。そういう需要は絶対にあるんだけれど、僕はそれをキャラクターの重要な部分とは思わないのだ。

キャラクターが属性以上の存在になるのは、そのキャラクターたちが生まれた目的や、行動目的が世界観や作品展開、歴史と相互に関係を持ってるときだと思う。

こういう例えでよく使うのがキャプテン・アメリカというキャラクター。

キャプテンアメリカは、アメリカを象徴するヒーローとして生まれた。しかし「アメリカを象徴する」というのは、どうしても政治性を帯びざるえない。キャプテンアメリカはドイツ軍や日本軍と戦ったし、赤狩りを行うこともあった。そしてその行動の正当性は、後代になれば裁きをうけることになる。とくに赤狩りに走ったキャプテンアメリカは負の歴史とされることになり、『本物のキャプテンアメリカではない、偽物だったのだ』という歴史にされてしまう。一方で、こんな「あれはなかったことに」という設定自体が、キャプテンアメリカというキャラクターの実直性に反する。後にキャプテンアメリカはその偽物のキャップと対立し戦い、その上で彼を認め、同じキャプテンアメリカとして彼の罪を受け入れるという決意をする。

キャラクターに生まれた目的ややるべき目的があると、そのキャラクターは時代や製作者の意向で変化し、過ちを犯すこともある。だからこそキャラクターはその乖離や、目的の再修正によって自分を乗り越えていく存在になりうる。

けものフレンズの、少なくともアニメ版にはそれはない。あるのは属性だけに感じる。

たしかにかわいいんだろうし、多少は動物っぽさがあるんだろう。だがフレンズたちは人間とほとんど出来ることはかわらない。火を怖がるなどの設定も、いざとなれば乗り越え可能。文字も、フクロウなら賢いから読めるし料理も食べられる。異種間でも言語で交信し、互いを認め合える。

なぜなら人間とほとんど変わらないから。彼女たちがこの世界で存在するルールや、目的、過ちはない。

けもフレのよさに、政治性の排除があるのはわかる。別に、けものたちは自分たちを虐げているヒトを憎むべきだとか、このジャパリパークという世界を疑うべきだとかそういうことは思わない。でもあまりにも動物性を殺しすぎた結果として、彼女たちには何の目的もない、ただそこにいてはしゃいでるだけの存在になっている。

トキは仲間をさがしたいという動物性からくる目的があったし、あれは深掘りすれば面白い話をかけそうにみえる。だがアルパカがお客さんを呼びたいとか、ペンギンがアイドルになりたいとかはよくある属性にすぎない。彼女たちの生まれと何一つ関係なくて(そら深読みしていけば迂遠な理屈では関係あるのだとか言えるかもしれないが)、単にそういう役回りを割り当てられただけだ。その限りのエピソードでしかないので、同じように処理されるトキのエピソード自体もどこまで彼女の本気のエピソードかはよくわからない。

ただ、一方でそういうのってやっぱり需要あるんだろうなぁってのも思うわけだ。

けもフレの評価

けもフレが受けたこと自体は、ラノベの男ウケ狙いの深夜アニメキャラ全盛の時代に、サーバルのニチアサっぽいノリの明るいキャラがツボだったからとかなんだとは思う。

でも評価されてる理由はおそらく「政治性を一切排除してる」からじゃないか。

動物というテーマはわりと政治性を帯びやすい。動物と人間の関係を人間が描くのはは、どうしたって対等にはなりえない。たとえばズートピアは人間を一切出さないが、差別問題を描く高度に政治的な作品だった。ましてや人間と動物が出てくるアニメなら、普通のコンセプトならば政治的なテーマにならざるえない。

だが、もうそれは「かったるい」のだ。見たいのはそういうことじゃなくて、サーバルがすごーいといって、ハシビロコウがすごい目力でじーっと見てくるとか、そういう内容だ。キャラはそれ以上の自己主張は求められていない。

別にそういうのが人間に都合がいいだけの世界とかそういう批判はしないんだけど、一方でやっぱりただの属性の集まりにしか僕には見えない。二次創作しても、他のジャンルを越えた何かはやりようがないと、僕には感じてしまう。もちろん、今後もっと変わった展開によって大きく変貌して面白くなる可能性はあるけれど、今のところは僕はそう思う。

でも「シンゴジラ」でも、既存のゴジラとちがい、ゴジラによって被害を受ける市井の人々の生活ドラマを意図的に排除するなど「かったるい要素」をなくし、ゴジラと対立する具体的なやりとりに人間描写を集中させた。僕はそれは大正解だと思ってるのでシンゴジラ自体は大好きなんだけど、「かったる要素はなくして、アイドルだけに集中する」という意味では実は同じ流れにあるのかなぁとも思った。

なんだかんだ、属性は誰にでも同じように感じられるウケる要素なんだし。そう考えると、いろいろと落ち込んでくるところもちょっとある。

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1. 謎、とかいってるけどたぶん実際はセルリアンに食べられると人間化が強まるとかそういうのがあるんだろうな
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『東方文果真報』の感想というか雑談

とりあえず射命丸文というキャラについて確認しておきたいんだけど、文というキャラは「東方の書籍は真実を語るとは限らない」というコンセプトから生まれている…というのはちょっと言い過ぎでゲームと書籍でいえば実際はゲームの方が先にきているみたいだが、少なくとも当初からウソをつくキャラというアイディアから始まっている1)外來韋編参 7-11.。文はダブルスポイラーで、あからさまに捏造をよしとする思想を見せる。それは「東方の書籍は真実を語るとは限らない」という思想が大元にあるからで、ある意味その後の妖怪の価値感全般にも関わるものになっている。

で、東方文果真報は文の雑誌という形式をとっているが、”Alternative facts in Eastern Utopia”というサブタイトルでも分かるとおり、この本はトランプの大統領就任の顛末の時代性を露骨に反映している(それと文春砲)。移民がどうこうネタ自体もある意味では東方にとってもタイムリーなネタではあるけれど、冷静にかんがえれば幻想郷への移民なんて今までも幾らでもあったし。

今回の本は、「真実を語るとは限らない」という東方書籍の基本性質を、時代性と、都市伝説騒動という二つの流れを反映するように作られていると思う。

今回の本のキモはいろいろあるんだろうけど、「時事ネタがやたらに多い」ことであり、そしてその意味するところは「リアルタイムに幻想郷に外の文化が入ってきて、ラグがなくなっている」ということじゃないかと思う。とくに香霖堂にスマホやタブレット、VRゴーグルなど最新の機種が入ってきていることが強調されることが大きい。

また、この本では文によってウソが多いことが自己申告されてるというのも珍しいわけだが、取り上げられた中に、実際にウソをついているキャラがどうにもいるような印象を受ける。とくに正邪の記事、正邪が本物の打ち出の小槌を手に入れたという話は十中八九ウソだろう。それが都市伝説を呼び込む可能性がある。作中作としてアガサクリスQの「MはMで死ぬ」というネタ小説が書かれているが、この意義はおそらく、フィクション内でウソをつくキャラがいるという多重のウソ構造を示唆してるんじゃないかなと。

もっと言うと、何故ここまで「ウソ」というものがクローズアップされるのかといえば、幻想郷で今ウソをつくことは都市伝説として自己実現の畏れがあるからだ。都市伝説騒動は未だに終結していないことは、PS4深秘録のうどんげシナリオでも再三語られているし、このことはヘカーティアも警告していることである。捏造記事はサグメの能力で自己実現されてしまう危険性があるいうわけだ。しかし実のところ、ヘカーティア自身がウソをついている可能性もある。永琳はPS4シナリオのエピローグで「月の民は関係ない」と態度を明らかにしている。永琳の言うことが正しくて、ヘカーティアがウソをついているという根拠もないわけだが、その逆もないとはいえない。月の民がウソによって何かをしようとしている…という都市伝説騒動自体もウソかもしれないわけだ。

なのでこの本は多重にウソをついている可能性を考慮したほうがいいだろう。

その他ぼんやり思ったことを箇条書き

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References   [ + ]

1. 外來韋編参 7-11.
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プリズムリバー姉妹、とくにリリカについて

プリズムリバー三姉妹が、レイラ・プリズムリバーという女の子のマジックアイテムから生み出されたポルターガイストであることは知られていると思うけれど、花映塚で明らかになった話などは10年以上たったいまなお、案外深くは認識されていないように感じる。なので簡単に自分の推測を交えて説明してみよう。

レイラ・プリズムリバーについて

レイラのイメージ
レイラ・プリズムリバーのビジュアルは公開されていないが、一般に二次創作では緑色の髪で、紫の服をきたキャラクターとして描かれている(左図)。

だが個人的な推測からになって申し訳ないが、レイラにはイメージカラーはあるはずであり、この「緑と紫」のイメージは違うのではないかと感じている(緑と紫は、おそらくプリズムリバー三姉妹と差別化するのに丁度いい色だったからではないかという意見などは見られる)。

なぜイメージカラーがあるべきかというと、プリズムリバー三姉妹は明らかに「光」の象徴として描かれていることが、名前や服装からわかるからだ。

「プリズム」とは光を分光するガラスの角柱である。白い光というのは複数の波長の光が含まれており、波長によって光の屈折率がかわるので、たとえば三角形のガラスを通すと虹のように七色の光がみることができる。プリズムリバーの「プリズム」はおそらくこの現象をさしていると思う。

そう思う根拠は彼女たちの帽子の飾りにあって、それぞれ赤・青・緑の飾りが先端についている。この「赤・青・緑」というのがミソで、おそらくディスプレイなどに使われているRGB(Red,Green,Blue)であると思われる。赤と青と緑の光をそれぞれ重ねると、重なった部分は白色に光ることになる。つまり、彼女たちは「分光されて生まれた存在」であるという示唆だと考えられる。

ということはプリズムリバー三姉妹というのは、レイラという白い光からプリズムを通して生み出された三色の光の分身だと考えられるのだ。たぶんレイラという名前は光(ray)から来てるんじゃないだろうか。

なので、レイラは白イメージであるべきだと思う、って話。

プリズムリバー三姉妹が生まれた経緯

多くの人には既知の話とは思うがおさらいしておこう。出典は妖々夢のキャラクター紹介と、ZUNのメールでの回答による。

貿易商のプリズムリバー伯爵には四人の娘がいた。その末っ子の四女がレイラ・プリズムリバーである。

プリズムリバー伯爵はとあるマジックアイテムを手に入れ、プリズムリバー家は崩壊する。その結果娘達はそれぞれ別の家に引き取られることになるが、レイラだけは元の屋敷を離れられず一人残ることになった。だがレイラは自分の力とマジックアイテムによって、姉たちの姿を模したポルターガイスト(騒霊)を生み出した。

最初は喋ることもできなかった騒霊達だが、レイラと少しずつ会話も出来るようになり一緒に生活するようになった。やがてレイラは天寿を全うしいなくなってしまったが、それでも生み出されたポルターガイストの三姉妹は年をとることもなくその屋敷で騒々しく演奏しつづけた。

「とある理由」で冥界と行き来している間に幽霊たちにも三人は知られるようになり、幻想郷のチンドン屋として楽しく演奏する三姉妹になりましたとさ

なぜリリカが花映塚での代表キャラだったのか

花映塚にプリズムリバーのシナリオが存在するが、そのプレイヤブルキャラはリリカである。世間的にはルナサが有名であり代表キャラと思われているが、なぜリリカなのだろうか?それはたまたまではなく、明確な理由が存在すると思う。

映姫はリリカに対して

このままでは、貴方達は暴走するか、
消えてしまうかのどちらかでしょう。

拠り所のない霊は非常に不安定です。
貴方達は楽器を拠り所にしているようで
実は違う。
貴方達の拠り所は貴方達を生んだ人間。
そして、その人間はもう居ない。
消えたくなければ、
まずは、自分の存在理由を考え直すのです!

と語りかけている。
しかしリリカは(それぞれ別の場面だが、映姫の言葉に対して)

何を言ってるのかしら。
姉さん、こんな奴の事聞く必要もないよ。

それに、なんで説教されたのかも判らないしー

と、はぐらかそうとしてるのでもなく、映姫の言葉の意味が純粋に分かっていない様子をみせる。

またZUNのメールによると

――って、そもそも最初は何で冥界へ行ったんだっけー?(リリカ談)

と、自分が冥界で演奏をしている理由もわかっていないような台詞が語られる。もちろんこれは「幽々子によく呼ばれていたことを忘れていただけじゃないのか」という、単にリリカのおとぼけぶりを描いてるだけに見えなくもない。だがそうではなく、リリカは「自分が生まれた経緯を忘れてしまっている」のではないだろうか?

これに対してルナサやメルランたちは少し違う。映姫には「後ろの二人(ルナサ・メルランのこと)は攻撃に迷いがあるようですね。ならば、少しは可能性があるという物です。」と語りかけたり、

ルナサ:あの人を怒らせない方が良いわ。あの眼は全てを知っている眼
メルラン:そうそう。嘘付いてもすぐにバレる眼だったわね。

と、映姫が正しいことを把握して迷っている様子が窺える。

以上のことから言えるのは、おそらく「自分たちはレイラに作り出され、レイラのために演奏をするようになったが、自分たちを生み出したレイラはもう遠く昔に死んでいる」ことをルナサとメルランだけは知っているのではないだろうか。しかしリリカはそれが何のことだかわかっていない。

そもそもリリカの能力は極めて特殊である。ルナサとメルランは感情に影響を与える音を出すのに対して、リリカは「残りの想いを音にする」という。その音とは外の世界で死んでしまった音のことであると文花帖では語られている。この「いなくなってしまった音」とはまさにプリズムリバー三姉妹の生まれたモチーフそのままであり、リリカが他二人にたいしてかなり特殊な能力を持っているのが窺える。

リリカ自身は、自分たちの存在が何者かに生み出されたことを自覚している風もある。文花帖には

騒がしさは生き物の音。(略)その騒がしさだけが独立するとポルターガイストになるのよ。
(略)その生き物とは、私たちを生んだ音楽の霊、曲霊の事ね。

と答えているので、自分たちのようなポルターガイストは何者かの生き物かによって生み出されたことに気づいている。だがリリカは同時に、何故音が出るのかわからないという受け答えを頻繁にする。

リリカがレイラを忘れてしまった理由

なのでここから先はもう完全に推測になるのだが、リリカにとっては唯一の妹だったレイラの死を、彼女は受け入れられなかったのではないだろうか。ルナサやメルランにとってレイラも大事な妹かもしれないが、リリカもまた大事な妹であった。ショックを受けるリリカを守るためにも、この二人はレイラの死を辛くとも受け入れられた。しかしリリカには妹の喪失が耐えられず記憶を失ってしまった。

「とある理由」で冥界に足繁く通うようになったのも、冥界にいつかくるであろうレイラの霊を待ち続けたかったからではないだろうか。

そのことをリリカは全く覚えていないのだろう。自分の能力が霊たちに与える影響なども分かっていない。だから映姫はリリカに対してだけは暴走や、自分の拠り所が見えていないことから消えてしまうことを警告したのかもしれない。

そうであれば花映塚で、ルナサとメルランが声をかけずにずっとリリカを見守りつづけたり、メルランが映姫にたてついているのかもわかりやすい。二人はリリカが霊の音を探すなかで、自分たちがレイラによって生み出された存在であることを思いだして、受け入れてくれることを静かに見守りたかったのかもしれない。そこに映姫が現れたから、とくに唯一の妹といえるメルランは妹のリリカをかばいたかったのかもしれない。

この辺りはもちろん推測の幅が大きいけれど、原作の記述だけでも読みとることは無理ではない程度な気がしている。

花映塚のエンディングによると、騒霊が存在する理由は物にも霊が宿るという事を、鈍感な人間にも教えることだという。もしかしたら「物に霊が宿っていること」を教えたい相手は、いつか冥界で三人の演奏をきいてくれてたであろうレイラに対してだったのかもしれないわけだ。

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Q.東方キャラって何人いるの

東方キャラは今何人いるのか?という質問はたまに話題になるが、あんまりちゃんと数は知られてない。

というのも「数ってどこからどこまでか」というのが難しい。多くの人は大妖精や小悪魔は数えたいと考えるだろうが、雲山や上海人形や易者やひまわり妖精はどうなんだろうか。レイラとかどうなんだとか。というわけで「モブ」をどこからどこまでと考えるか難しい。易者はだめで、本読み鳥妖怪はOKな基準なんて男か少女かとかそういうレベルの話になるし。でも本読み妖怪はたまに見るので、一応いれておく。主観まるだし。

答えは紺珠伝までで99人、旧作いれると125人である。数えてみよう。

  1. 博麗霊夢
  2. 霧雨魔理沙
  3. ルーミア
  4. 大妖精
  5. チルノ
  6. 紅美鈴
  7. 小悪魔
  8. パチュリー・ノーレッジ
  9. 十六夜咲夜
  10. レミリア・スカーレット
  11. フランドール・スカーレット
  12. レティ・ホワイトロック
  13. アリス・マーガトロイド
  14. リリーホワイト
  15. ルナサ・プリズムリバー
  16. メルラン・プリズムリバー
  17. リリカ・プリズムリバー
  18. 魂魄妖夢
  19. 西行寺幽々子
  20. 八雲藍
  21. 八雲紫
  22. リグル・ナイトバグ
  23. ミスティア・ローレライ
  24. 上白沢慧音
  25. 因幡てゐ
  26. 鈴仙・優曇華院・イナバ
  27. 八意永琳
  28. 蓬莱山輝夜
  29. 藤原妹紅
  30. 伊吹萃香
  31. メディスン・メランコリー
  32. 射命丸文
  33. 風見幽香
  34. 小野塚小町
  35. 四季映姫・ヤマザナドゥ
  36. 秋静葉
  37. 秋穣子
  38. 鍵山雛
  39. 河城にとり
  40. 犬走椛
  41. 東風谷早苗
  42. 八坂神奈子
  43. 洩矢諏訪子
  44. 永江衣玖
  45. 比那名居天子
  46. キスメ
  47. 黒谷ヤマメ
  48. 水橋パルスィ
  49. 星熊勇儀
  50. 古明地さとり
  51. 火焔猫燐
  52. 霊烏路空
  53. 古明地こいし
  54. ナズーリン
  55. 多々良小傘
  56. 雲居一輪
  57. 村紗水蜜
  58. 寅丸星
  59. 聖白蓮
  60. 封獣ぬえ
  61. 姫海棠はたて
  62. スターサファイア
  63. ルナチャイルド
  64. サニーミルク
  65. 幽谷響子
  66. 宮古芳香
  67. 霍青娥
  68. 蘇我屠自古
  69. 物部の布都
  70. 豊聡耳神子
  71. 二ッ岩マミゾウ
  72. 秦こころ
  73. わかさぎ姫
  74. 赤蛮奇
  75. 今泉影狼
  76. 九十九弁々
  77. 九十九八橋
  78. 鬼人正邪
  79. 少名針妙丸
  80. 堀川雷鼓
  81. 茨木華扇
  82. 宇佐見菫子
  83. 清蘭
  84. 鈴瑚
  85. ドレミー・スイート
  86. 稀神サグメ
  87. クラウンピース
  88. 純狐
  89. ヘカーティア・ラピスラズリ
  90. 森近霖之助
  91. 本読み妖怪
  92. レイセン
  93. 綿月依姫
  94. 綿月豊姫
  95. 宇佐見蓮子
  96. マエリベリー・ハーン
  97. 稗田阿求
  98. 本居小鈴

というわけで99人。

次に旧作

  1. シンギョク
  2. 魅魔
  3. ユウゲンマガン
  4. キクリ
  5. エリス
  6. コンガラ
  7. サリエル
  8. 明羅
  9. 里香
  10. 岡崎夢美
  11. 北白河ちゆり
  12. 朝倉理香子
  13. カナ・アナベラル
  14. 小兎姫
  15. エレン
  16. オレンジ
  17. くるみ
  18. エリー
  19. 幻月
  20. 夢月
  21. サラ
  22. ルイズ
  23. ユキ
  24. マイ
  25. 夢子
  26. 神綺

というわけで(博麗靈夢は霊夢と別人とか、幽香やアリスを別に数えるか問題があるが、そのあたりは同一とすると)旧作は26人。

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二軒目VRの一部書き起こし

明日締め切りなのになにやってんだかだけど、新作や来年の展開についての部分の書き起こし。とくに断りのない()以外の文章がZUNの発言

今思うとあのー、まぁなんかみんな純粋でさ。そうだけど純粋なんだよ。
純粋な人をなんか騙してる感じがあって嫌なんだよ。
それがほんと今年の、まさに2016年のイメージ。
あのやっぱり作りながら、ここはもうあれです、来年から心入れ替えてすげーものつくる
(おおー)
あれー、憑依華もそうだし、来年があのーようやくその、出てくるだろうと思う。
ちょっと…あのー何だろうな。純粋な人間たちを騙してきたって感じが
(東方新作かな?)
おーおー…いいねーその…あのーいいね…
(ZUNさーんこっちにも力いれてー(←音声だけだから不明だけどたぶん書籍?))
あーそっちにも力いれるかもねー
でもまぁ、なんかでも来年から結構かわってくるかもしんないな
ただそれがみんなが良いことかどうかは、わかんない。これだけはちょっとね。
僕はねやっぱね人生ずっと変えようとはしてる
人生を変えながら、東方は変わらないことやろうとしてるんだ
どうしても世の中変わるんだから変えざるえないとかいったんだ
だからそういうことで、申し訳ないけど、今年こういうPlay同人盛りあがったことを、来年はさらに盛り上げますとかそういうことは言えないの。そういう考え方をもってない。
これはもうウソ偽りない…酔っ払ってるから嘘偽りないですよ。
(Play同人を維持するっていう活動ではないことは確か)
当然そこはそこで面白いことやるだろうし、協力もするでしょうけど、そこにスタートラインを求めない。
まぁもう自分が面白い世界をやるためにやってることだから。
ずっとそれは変わらない。
今回ラジオやったのもその中身の一つだからね、自分を変えようと思ってね。

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城嶺神社の寄付について白馬村役場の方に確認いただいた

前の記事で城嶺神社の寄付の件について紹介したが、白馬村村役場の方にも確認をさせていただいていた。このポストはそれについて。

寄付については以下の記事が出て怪しむ声が強くなっているようだ。

霊感商法? 東方Projectの聖地をPRする「城嶺神社」の周囲に見える謎の影

記事においてはweb上で寄付を呼びかけるサイトやツイッター管理者の素性がだいぶ怪しいことを指摘している。このことも確認は確かに必要だろうし、とくに東方グッズになりうるものを有料配布するというのは権利的な問題が否定できない(一応ZUNに直接連絡をおくってはいるらしいから、問題があれば一応対処はされると思うが)。たださしあたっての一番の問題は、寄付が本当に問題ないものかということだろう。

前の記事で紹介したように、口座そのものは氏子総代さんが認めるものであり、Twitterやサイトの運営者という第三者のためのものではないことが確認されている。この件は新聞にもとりあげられている。

また今回、白馬村の村役場の方にも確認願えるかメールにて連絡をいれたところ、以上の返事をいただいた。転載も許可していただいたので一部氏名を伏せて紹介させていただく。

先日は白馬村神城堀之内にあります城嶺神社につきましての問い合わせをありがとうございました。大変、返信が遅くなりすみません。一昨日、白馬村の区長会がありまして確認しました。

一昨年11月の神城断層地震により城嶺神社はほぼ全壊しました。現在、地元の堀之内地区では氏子を中心に再建を模索している状況です。城嶺神社は村指定等の文化財ではありませんが、貴重な土器などが多く見つかるところであり、地元地区の方々が守り続けています。村の文化財審議委員会でもその保存や再建につきましてアドバイスをしています。

神城地域その他の神社も多大な被害を受けそれぞれの地区で再建をしています。城嶺神社の募金も地元神社の氏子惣代や区民が支援をお願いしているところですので、正式なものだそうです。復興に少しでもご支援していただければありがたいと思います。
何かご不明な点がありましたら、Twitter等にある問い合わせ宛に伺ってください。

この区長会は堀の内地区の区長さんから確認されたものとのご回答も頂いている。

というわけで、少なくとも現地の方々の承知された募金先であることはほぼ相違ないと思われる。

繰り返しになるけれど、そもそも東方とは関係ないだろうという指摘は間違ってないと思うし、あくまで「そういう人もいる」程度の関わりでしかない。その上でも支援したいという人たちもいれば、あくまで任意にすぎないが少額ずつでも募金というのはあってもいいんじゃないかとは思う。自分もまーったく関係の無い他者だが、少なくともお金の関わることに紹介という形で関わってる以上は、それなりにこの件についてはマジメに追いかけていこうとはおもってる。

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東方憑依華について予想

新作東方憑依華の開発が発表された。この件について今作までの流れを振り返りながらぐだぐだ予想でもしようと思う。(PS4版は踏み台云々の是非についてはこちらにかいたとおり、あんまよくはないし怒る人がいるのも仕方ないというくらいの態度)

シナリオ上の予測

今作の流れには既に幾つかの伏線が敷かれているので振り返ろう

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PS4版深秘録リリースの是非について

憑依華の予想記事の前置きにかいてたんだけど、こういう話は別にしたほうがいいかと思ったので別記事として。

「PS4をほぼこれのために購入」し、「発売日に手に入らなかったからDL版もパッケージと別に」買い、「128回オプションボタンンつかわず初日に全シナリオプレー」した人間だが、別にそれを踏み台扱いされて許せない!みたいな感情は全く無い。もともと東方のオマケ要素なんてそんなもんだろうと思ってたから、ま、こんなもんだろ以上の憾みはない。自分は所詮、クソ盲目信者だと思う。

ただそうは言っても、これはいわゆる完全版商法であるのは間違いない。シナリオが予想以上に「振り返りと次回予告」でしかないのも肩すかしだったのはその通り。(EXTRAのゲーム自体は面白かったと思う)

これに怒ってる人達がいるのを「アンチの戯言」とは僕は思わないし、本来ならなんらかの形でPS4版とPC版が同基準でプレーできる状態にするべきだった。深秘録の現行のプレイヤー数自体、とても多いというほどじゃなし。

ただ一方で、どこまで言ってもこれは同人ゲームではある。いくら人気版権で売れるのが間違いないゲームとはいえ、企業の規模のサポートを望むのは難しいんじゃないかと思うし、アップデートも全くしていないということはないんじゃないか(神子の圧倒的不利さとかいろいろ言いたいことはあるけど)。

同人でランクマッチのサーバーまで独自に用意してることなども、ふつーに考えて「同人の規模」で考えたら相当がんばってるんじゃないかと思うけれど、どうでしょう。

もちろんだから完全版商法してもいいという理屈じゃないが、僕としては「許しがたい」といった感情にまではない。今後はこういうことはもう少し考えてやってほしいなぁとは思う。同人といっても、やぱりファンの数はケタ違いのジャンルであり、その規模だけなら商業と条件は変わらないどころか、へたな商業を越えてるわけだ。「同人なんだから一切きにしなくてもいい」という話ではないだろう。ただ、ファンの側もあんまりにも完全なものを求めるのは相手が違うんじゃないかなという感情もあるかな、くらい。